6月21日、ケープタウンから一旦ケニアのナイロビへ。
ケニアビザ(eVISA)の手続が完了してなかった可能性があり、空港の航空会社のカウンターで少し時間がかかったが、ビザの状態が「Issued」になっており、ビザ申請料も「Paid」になっていることを説明して何とかパスした。
ちなみに、ケープタウンからナイロビへは、エミレーツ航空でドバイ乗り換えだったが、ドバイでの乗り換え時に、持ち込み荷物の重量超過でかなりの金額を取られた。
私はカメラのボディ2台、レンズ二つ(そのうちの一つは50-500mmでデカい)を持っていたので、かなりの重量になる。重量制限にひっかかりそうな時は、事前にカメラを首からぶら下げることで回避していたが、乗り継ぎ時にチェックされると思ってなかったので油断していた。かなり粘って交渉したが相手は強硬だった。重量測定があると分かった瞬間に一旦列から離れて、カメラを首から下げておくべきだった。大失敗。
ナイロビ
ケープタウンからアルーシャに直接行かなかったのは、フライト料金が高かったか、フライト時間がかかりすぎる為だったと思うが、よく覚えていない。
ナイロビは治安が悪いと聞いていたので、かなりビビっていた。特に怖いのがタクシー強盗だったので、ホテルに空港まで迎えに来てもらうようお願いしていたが、来なかった。きわめてアフリカらしい。
ナイロビでのホテル
ナイロビでのホテルは、Best Western Plus Meridian Hotelにした。私が予約したアルーシャ行きのバスの乗り場から近かったからだ。
ホテルの料金は、アフリカにしてはかなり高いが、安全を優先した。盗難や虫(主に南京虫)を恐れていたのだ。その点では、このホテルは問題なかった。部屋は綺麗で広かった。
アルーシャへ
ナイロビからアルーシャへは、Riverside Shuttle Busという会社を使った。ナイロビーアルーシャ間のバスサービスはこの会社を含め、3社か4社あるらしく、ここがベストなのかどうかは分からない。ただ、私が利用したときは、予約も事前にウェブで出来た(確認のメールも来た)し、アルーシャまでの道中も問題なかった。
荷物は、バスの上に載せて、一応落ちないようにロープで固定するのだが、結構汚れるので、ザックカバーを持っているのであればカバーを付けた方が良いと思う。
タンザニアに入国する際の荷物検査が厳しい(バッグの中身全部見る等)と聞いていたので、びびっていた(主に盗難や紛失等の意味で)のだが、割と普通に終わった。
荷物検査の後に入国審査のカウンターで受付みたいなことをして、(近いが)別の場所にある銀行みたいな場所に行って、ビザ代を支払ってから、また入国審査の場所に戻ってくる仕組みだった。本当は払わなくて良いお金を払わされてるんじゃないかとか、銀行?に行ってる間に荷物を取られてるじゃないかとか、心配していたのだが、特に問題なく終わった。

旅行代理店
バスがアルーシャに着くと、無数の業者(タクシーとか旅行代理店とか)が待ち構えている。タクシーを適当に選んで予約していたホテルに向かった。
このタクシーの運転手は旅行代理店もやっていて、セレンゲティのツアーも扱っていた。料金は、事前に聞いていた相場よりも少し高いくらいだった。他の旅行代理店を探すのが面倒だったので、そこにした。
ツアーの料金については、「これくらいが相場のはずだから、もっと安くしてくれ」とこちらが言っても、税金がかかるようになったとか物価が上がったとか言ってきて、なかなか下げようとはしない。これはアフリカだけでなく、どの国でもそうだった。彼らは数多くの旅行者を相手にしているので、一筋縄ではいかないのだ。
ちなみに料金は、セレンゲティ、ンゴロンゴロ、タランギーレ(タランギレ)を訪れる4泊5日のツアーで820ドルだった。タランギーレを含めるのはメジャーではないので、あまり参考となる料金はないが、交渉すればもう少し安くなると思う。ツアーで一緒になったスペイン人カップルは900ドル払ったと言っていた。
結果的には、ツアーは特に問題なく終わったので、この旅行代理店を選んで悪くなかったと言えるが、それは旅行代理店の良し悪しの問題というよりも、ツアー催行会社(のガイド、ドライバー、コック)がまともかどうかという問題となる。
この時のツアーのガイドの人は大変良心的な人だったので、再度タンザニアに行くことがあれば、もう一度この人(ツアー催行会社)にお願いしたいくらいだが、残念ながら、もらった名刺を紛失してしまったので、連絡を取ることができない。
もしアフリカや他の地域でサファリをして、まともなツアー催行会社(ガイドやドライバー)に当たったら、会社名や連絡先を控えておいて、次回サファリを行う時は、直接そのツアー催行会社を予約した方が良いと思う。旅行代理店は空いてるツアー催行会社を選んでるだけなので、旅行代理店でツアーの質は決まらないはずだから。
アルーシャでのホテル
ホテルはVenus Premier Hotelというところにした。割高感はあったが、ホテルや部屋に問題はなかった。アフリカでは、問題が無いということは、それだけで良いことだと考えている。
ホテルのレストランで初めてウガリ(アフリカ名物?)を食べた。それ自体に味はほとんどないので、不味くもないけど、特に美味しいものではなかった。
セレンゲティ国立公園
ツアー参加者は私を入れて5人。スペイン人カップルとトルコ人カップル。二組とも気を使ってくれる人たちで、ツアー中は楽しく過ごせた。
セレンゲティに行く前にンゴロンゴロ保全地域を通過。

ンゴロンゴロを上から見渡せる場所で写真撮ったり。

セレンゲティ国立公園で一番良かったのはライオンの群れが見られたこと。

ライオンの群れがシマウマの群れに向かって行った時は本当に興奮した!結局襲うことはなかったけど…

ライオンの他で良かったのは、木登りチーターが見られたこと。大型のネコ科の猛獣で、チーターは、ヒョウよりはよく出てくるけど、ライオンよりはあまり出てこない感じ。

あとは、ナミビア、ボツワナでサファリを経験した直後だったので、凄く感動するということはあまりなかったけど、ゾウの子供が可愛かった。ちっちゃいけど、ちゃんとゾウの姿してんの。

ンゴロンゴロ保全地域
3日間のセレンゲティ国立公園サファリのあとは、ンゴロンゴロ保全地域へ。ちなみに、ガイドの人達のンゴロンゴロの発音は、私の耳には「ゴロンゴーロ」(二つ目のゴにアクセント)と聞こえた。羊につけるベルの音が由来だと言われて、その場では納得したのだが、本か何かで全く別のことが書いてあった気がするので、彼らの言ったことが本当かどうかは分からない。
レアキャラであるサイを見ることはできたけど、距離が遠すぎてまともな写真は撮れず。

ライオンが近くで見られたのは良かった。距離間はこのくらい。

あとはヌーとか見たり。

タランギーレ国立公園
ンゴロンゴロの後は、タランギーレ(タランギレ)国立公園へ。
タランギーレではライオンはそれほど見られないと聞いていたけど、何度が出てきた。が、私を含め参加者は、サファリ5日目で、結構な数ライオンを見ていたので、最後の方はよほど近くでもない限り、あまり写真も撮らなくなっていた。

タランギーレ国立公園で一番気に入ったのはヘビクイワシ(セクレタリーバード)。美しさと格好良さを兼ね備えている。

タランギーレ国立公園はゾウで有名みたいで、ゾウは沢山見ることができた。子ゾウはやっぱりかわいい。

チップについて
今回のツアー催行会社(というかガイドの人)は良くて、不満を感じることはほぼ無かったのだが、チップ関係でちょっとしたトラブルがあった。
サファリの終わりにガイド(ドライバーを兼ねることも多い)やコックにチップを渡すのが通例になっている。私は、ネットでチップ額の相場と思われるものを調べて、それを今回の参加者数で割って、コックとガイドに払うつもりでいた。
コックが先に私達の分かれた(一人で自宅に帰った)ので、その際にコック分のチップを彼に渡した。金額を確認した彼は「少なすぎる!」と文句を言ってきた。標準的な額(を参加者数の5で割った額)だったので、少なすぎることはないと思ったのだが、あまりに激高しているので「ひょっとしてガイドの分も渡さなきゃいけなかったのかな」と思い、ガイドの分も渡したら、納得して帰っていった。
最後にガイドと別れるとき、ガイドから「私の分のチップは?」と聞かれた。私はコックにガイドの分も渡したことを伝えると彼は困っていた。
彼曰く、いくつかのグループが一つの車に乗ってサファリに参加した場合、それぞれのグループ毎に、ガイド・コックへのチップ相場額を渡すのが通例なのだそうだ。つまり、仮にガイドとコックへのチップ相場が一日10ドルだとして、5日のサファリに参加した場合、6人1グループだと、トータルで100ドル(10ドル×2人×5日×1グループ)渡すのに対して、2人のグループが3組だと、参加者が同じ6人でも、トータルで300ドル (10ドル×2人×5日×3グループ) 払うことになるのだそうだ。
そんなバカなという感じだが、ガイドの彼は嘘を言っている(ぼったくろうとしている)感じではなかった。ガイドは「最終的には気持ちの問題だから、払いたくなければ払わなくて良い」と言ってくれていたので。
私としては、このガイドはツアー中の対応が良かったので、コックの倍払うつもりでいた。しかし、コックに全て渡してしまった今、さらにガイドに渡すと(コックに対して)払い過ぎになってしまう。
かなり困った状況になったが、最終的には、旅行代理店の人間を呼び、さらに、自宅に帰っていたコックを呼び、コックに対して「ガイドの分も渡してしまったから、二人で話して分けてくれ」と言って解散になった。
寄り合いでサファリに参加するときは、参加者全員で話し合って「グループとして」チップを渡す方が良いと聞いていたが、それを身をもって知ることとなった。今回は、参加者5人のうち、2人が4日でサファリを終了した(その時点で彼らはチップを渡した)ので、まとめて渡すのが難しかった。


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